京烏について

京烏 きょうからす

-きょうがらす烏といひ、雀といふ、皆其地又其道に馴れ たるものをいふ。京都の人をいふ-

-市中の事情によく通じていて,口の軽いうわさ好きの京都の人。口さがない京都人-

 

劇的に変わり続けるモノ作りの世界で、劇的には変わらない流通の世界。

その流通もここ数年でインターネットの登場で、劇的に存在理由が変化しました。

数字や画像で分かりうる<モノ>は効率化の対象となり、これまでにあった、商店主の掛け合いの中での情報や、共有する時間等の見えない数字を排除する消費者意識が高まりました。

結果、商店は存在理由を少なくし、シャッター街が増えました。

モノを手に入れる手段の効率化によって失われたものがたくさんあると思います。

 

<買い物に出掛け地域の人達と会話したり交流をする場所として、人との繋がりが簡単に出来る場所>

 

昨今、情報や交通が便利になり、モノを手に入れる事は簡単です。

 

しかし、消費者がモノについて色んな情報を仕入れる事、作り手がどの様な思いで作っているかを伝える事、消費者の意見を反映させたりして、更に良いモノができあがるという仕組みは、流通、商店の活動の中で自然に生まれたことです。

良いモノはアンケートやWEB閲覧履歴等のマスマーケティングでのみ生まれる訳ではありません。

 

この日本を支えているのは、豊富な自然資源ではなく、技術やデザイン等のクリエイトする力だと思います。

それは大企業だけの特権ではなく、それを支える中小企業であり、また個のデザイナーであり、職人であると思います。

そして、良いものを欲しているにも関わらず、消費者も情報を得る機会が少なく、メディア等の創られた広告に踊らされざるを得ない状況下にあると思います。

この二つの矛盾は、既存の流通のノウハウでは解決しないと考えています。

 

日本の、京都の文化が濃縮された地<祇園>で、個を大切にしながら、価値を高め伝える機会を作る事が、数字では計り得ない「流通業者としての存在理由」を産むと考えております。

<買い物に出掛け地域の人達と会話したり交流をする場所として人との繋がりが簡単に出来る場所>

が形を変えて存在できる様、京烏は誕生しました。

 

京烏では大きな事はできません。

小さな情報発信やコミュニティスペースとして、ミニマムな存在で、しかし、存在理由だけは磨いていたいと考えております。

祇園の片隅で、皆様の持つ種が育つ事を楽しみにしています。

 

presented by 金物のCHOBEY 河長